チャレンジ基金評議員会議案書_20230615
神石高原地域創造チャレンジ基金では、定時評議員会を6月15日に開催いたしました。議案書に掲載されている議案について、すべて承認されました。
※コロナ感染対策につきみなし評議委員会での開催となりました。
神石高原地域創造チャレンジ基金は、まったく新しいタイプの地域に貢献する基金として、2017年9月に設立。おかげさまで、令和5年度で7期目を迎えることとなりました。
当法人は、神石高原町地域における産業の振興をはかり、地域のにぎわいを創出することにより、当該地域の事業体の運営を支援し、当該地域が継続的なコミュニティーとして発展拡大することに寄与することを目的に設立されたものになります。そのような新しいタイプの基金として資金的支援に加えて非資金的支援としての「伴走型支援」と呼ぶ経営指導を共に実施することで、事業者の経営安定化と自律運営の早期達成を目指します。この極端に少子高齢化と人口減少が進行した神石高原町であるからこそ、新しい事業創造を図り、地域の活性化、にぎわい創出に繋げていきたいという現町長の強い決意から生み出されたものです。
前年度は法人設立6期目となりました。引き続きコロナ禍の影響をうけながらではありましたが、自粛が徐々に解除され、少しずつ定常状況に戻りつつある中での一年でした。そのような状況下ではありますが、上半期には1件の申し込みと支援実行(前年度検討案件の継続検討と実行)、下半期には説明会にはご参加いただきましたが、継続検討案件の確認のみとなりました。説明会・セミナーはリアル・オンラインでの併用参加が定着し、引き続きご参加および実際の案件支援申し込みをいただきました。コロナ禍が一段落した前々年度には多くのご支援申し込みをいただきましたが、基金スタートしまして、6年が経過し、ご支援申し込みも30件を超え、支援の実施も10件をかぞえることとなり、顕在化可能な事業スタートのニーズには対応してまいりましたが、ここにきて一段落をしたのでは、との想いを運営サイドとしては持つにいたっております。そのためにも新年度におきましては、基金の今後をみすえた地元ニーズにも応えた新しいタイプの支援も検討し、基金の運営は次のフェーズに進化させて、継続していく必要があることを強く感じた次第です。
令和4年度は、活動方針の予定通り、サテライトオフィス設立の拡大、「まるごと高専」の設立等で、中山間地域の活性化にて注目されている徳島県神山町への視察旅行を基金が主催で実施いたしました。現地にての様々な取り組みを、基金の支援先、神石高原町の関係者、ご応募いただいて参加された皆さまと一緒に実際に体験してまいりました。そこから得た示唆を通じ、基金のみならず、神石高原町における新しい取り組みに活用できればと考えております。
また現在までに資金支援決定済みの案件につきましては、経営的支援と資金支援を実行し、事業の推移を見守りながら、支援先の意向に沿った形での伴走支援を継続しております。
現在までに11回の支援案件募集におきまして、申し込みベースではありますが累計30件、5億円相当の資金支援依頼を頂戴し、この地域においてチャレンジする姿勢をもった事業者を顕在化させてまいりました。申し込みいただいた業種も、農産品生産加工中心に、サービス、観光、インフラ関連等々と多岐にわたります。このようにこの6期を通じ、地域における潜在的な資金調達ニーズは明らかにあり、また業種も幅広いものという手ごたえをもっております。そして今後も新しい案件募集の形を検討することで、引き続き神石高原町における地方創生・地域創造のロールモデルとして、ノウハウを蓄積し、発信をしてまいります。 弊基金の運営に多大なるご助力をいただいております数多くの皆様のご厚情に改めて感謝申し上げます。本年も大口の寄付を頂戴しましたことで、2年続けて、民間から頂戴した寄付金で、基金の運営部分の費用をカバーできましたことを心より感謝しております。今後とも新しいビジネスチャレンジ事業者の成功と次世代に対しての資金循環をもって、基金の成長として、期待に応えてまいりたいと存じます。引き続きのご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。